モーラムを調べていく中で、モーラム楽団の様々なメンバーやチームがSNSでステージの表や裏を取り混ぜて配信していたのがサオノーイ・ペットバンペーンだった。
ボス・ジョー(Joe Yomanil)率いるサオノーイ・ペットバンペーンは雨季の6月から10月を除く約7ヶ月間、イサーン地域を移動しながらほぼ毎日ステージで演奏している。またステージの解体から次のロケーションへの移動、設営までの様子もSNSで配信したりしているので、モーラム楽団の実態を理解するのにとても役立った。
ステージは午後6時くらいからスタート、午後9時から11時ころにバンドで一番人気のあるアーティストが出演し、そのまま日が昇る午前6時ころまで延々と演奏が続くのである。これを200日間毎日続けるのはアーティストにとっても裏方にとっても決して容易ではない。モーラム演者は本当にタフだ。
私がモーラムにはまりかけた頃、サオノーイ・ペットバンペーンで大きな動きがあった。オン・インという無名の新人が加わったのだ。あれよあれよという間にイサーン地域やバンコクに出稼ぎに来ているイサーン人の間で人気が爆発し、ステージには新しい歌姫をひと目見ようと連日大勢のファンが押し寄せてきた。そしてFCが形成され毎晩とてつもなくでかいお捻りの花輪が贈られていた。
その様子が複数のSNSから様々な角度で配信され、アメリカに居ながらその凄さを感じることができた。それをリアルに感じたいと思い焦がれるようになり、2024年5月にシーサケートで行われたステージを見に行くにまで至った。そして言葉で言い表せないほど本当にすごかった。チャンスがあれば皆さんもぜひ観に行って欲しい。年間200日も開催されているので笑
彼らが配信するSNSのお陰で私のモーラムに関する情報量が一気に増え理解度が急激に高まった。ありがとうペットバンペーン。
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