ここは私個人の考察です。データを基にしていないのであしからず。
モーラムで生計を立てるのも簡単ではなさそうだ。歌手として生き残るだけでもとても大変のように見える。その難しさを書き出してみた。
【音階の制限】
モーラムの楽曲は基本ペンタトニック・スケールで構成されており使える音階に限りがある。それが絶対的な原因ではないと思うが、モーラムに熟知していない人からすると全て同じに聴こえるらしい。(確かに私も最初は似たような印象を受けた)
そういった制限を乗り越えてヒット曲や人気歌手を生み出すのは並大抵の努力では実現できなさそうだ。運もあるだろう。
【歌手の歌声】
音階の制限や似たような曲調を乗り越えてヒット曲を生み出すためには歌手の声質が重要になってくるらしい。同じ曲でも素人が歌う場合とタイ・オラタイが歌うのでは一発で違いがわかる。サオノーイ・ペットバンペーンのオン・インの人気が出たのもこの声質だという話を耳にしたことがある。あのような声を持つモーラムシンガーは他には居ないと。
【活動の場】
おそらくモーラムアーティストには以下のような活動の場があるのではないかと思う。
- マネージメント会社所属(GMMのような大手レーベルなど)
- モーラム楽団所属(サオノーイ・ペットバンペーンなど)
- 独立系(モーラム・インディー系)
- フリーランス(例のSNS配信者のようにイベントに呼ばれて歌うケース)
どこに所属するかによって収入も大きく異なるのではなかろうか。
GMM史上最年少で契約したベル・ニパーダは長い間可愛がられているようで、同じGMM所属のタイ・オラタイやアン・オラディーと共演したりなどしているが、あまりステージ活動を行っているようには見えず収入源がどこにあるのかわからない。
モーラム楽団に所属していると基本の給与に加えて出演する各地でFC(ファンクラブ)からのお捻りをもらうことができる。ただしFC基盤が脆弱だと全くもらえない、もらえても少額ということもある。
一方で人気の高いラムヤイ・ハイトンカムは「ステージ一本」という印象で、モーラム楽団ではなく単独でステージに出演している。
【アーティストの層】
イサーンの各地域にモーラムを習う教室(学校?)があり、たくさんの子どもたちがそこで日々モーラムを学んでいるらしい。つまり(超スーパースターを除き)Replacementはいくらでもいるということだ。さまざまなコンテストもあちこちで行われている。
Workpoint 23というテレビ局で放映されたモーラム・アイドルというコンテストショーを観るだけでもモーラムアーティストの層の厚さを感じることができる。(ぜひ観てね!)
หมอลำไอดอล UNCUT | EP.1 | รอบ Audition | 16 ก.ย. 66 FULL EP
※モーラム・アイドル(シーズン1)
หมอลำไอดอล 2 | EP.01 | รอบ เปิดวง | 13 ก.ย. 67 FULL EP
※モーラム・アイドル(シーズン2)
0 件のコメント:
コメントを投稿